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インフルエンサーゴースト
Introduction
本作の監督を務めるのは、VFXを駆使した洗練された映像表現を武器に活躍する26歳の新鋭・西山将貴である。ショートショート フィルムフェスティバル
2021において、短編ホラー『スマホラー!』でバーティカル部門最優秀賞を受賞。その後も国内外の映画祭にて高い評価を獲得してきた。
VFXを手がけるのは、第96回アカデミー賞Ⓡにおいて視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』で注目を集めた、同じく26歳の白組所属の若き才能・佐藤昭一郎である。西山監督とは、高校時代にSNSを通じて出会って以来、長年にわたりタッグを組んできた。
キャストには、西野七瀬、本郷奏多ら豪華な顔ぶれが集結。高級感のある映像表現と実力派俳優陣の融合により、スタイリッシュかつクールな“クリーチャーホラー”が誕生した。
Story
ある日突然、身に覚えのない罪で「炎上」したら? 日本を代表するインフルエンサー集団が、火災で命を落とす衝撃的な事件が発生。偶然居合わせた一般人の麻理(西野七瀬)はSNS上で犯人扱いをされ、世間の怒りを買う。追い詰められた彼女は、「本当の自分」を取り戻すため、火災現場に向かう――。
いつ、誰が、どんなタイミングで、炎上するか全く予想がつかない現代。
明日のターゲットは、あなたかもしれない。
これは、現代を生きる全ての人が無関係ではいられない、炎上の裏側を描く物語。
Creator
監督・脚本・編集
西山将貴
1999年愛媛県生まれ。14歳の頃より自主的に映画制作を始める。縦型映画「スマホラー !」で 、ショートショートフィルムフェスティバル2021のバーティカル部門最優秀作品賞を受賞したほか、
第25回ロサンゼルス国際短編映画祭に史上初”縦型映画”で選出される。 MBS70周年記念ドラマ「インバージョン」にて、22歳で地上波ドラマ監督デビュー。 2025年には背筋や佐藤直子らと「1999展
存在しないあの日の記憶」を手がけ、SNSで話題を呼び10万人を動員した。 2026年には、第33回レインダンス映画祭など国内外の映画祭に選出された初長編映画「インビジブルハーフ」の全国公開を控える。
西山将貴
1999年愛媛県生まれ。14歳の頃より自主的に映画制作を始める。縦型映画「スマホラー !」で 、ショートショートフィルムフェスティバル2021のバーティカル部門最優秀作品賞を受賞したほか、 第25回ロサンゼルス国際短編映画祭に史上初”縦型映画”で選出される。 MBS70周年記念ドラマ「インバージョン」にて、22歳で地上波ドラマ監督デビュー。 2025年には背筋や佐藤直子らと「1999展 存在しないあの日の記憶」を手がけ、SNSで話題を呼び10万人を動員した。 2026年には、第33回レインダンス映画祭など国内外の映画祭に選出された初長編映画「インビジブルハーフ」の全国公開を控える。
Trailer
Cast & Staff
西野七瀬
本郷奏多
武田玲奈 / 青島心 カルマ
監督・脚本・編集:西山将貴
音楽:堀本陸
VFXスーパーバイザー:佐藤昭一郎
製作:大田圭二
GEMSTONE Creative Label 統括プロデューサー:栢木琢也
プロデューサー:疋田華恋 坂田航 共同プロデューサー:大野瑞樹
撮影:清川耕史 照明:織田誠 美術:相川祐樹
録音:デリルウジェロ 助監督:高階貴法
スタイリスト:網野正和 ヘアメイク:MAFUYU
サウンドデザイン:飯嶋慶太郎
音楽プロデューサー:有馬由衣 プロダクションサポート:加藤有紗
制作プロダクション:ギークピクチュアズ VFX制作:白組
製作:GEMSTONE Creative Label
© 2025 TOHO CO., LTD.
Interview
西山将貴監督&佐藤昭一郎さん(白組)インタビュー
短編ホラー『スマホラー!』でショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2021バーティカルシアター部門最優秀賞を受賞、国内外の映画祭で高い評価を得る、VFXを駆使した映像表現で注目の26歳の西山将貴監督。SNSを通じ、高校時代に西山監督と出会って以来、西山作品のVFXを手掛け、現在は第96回アカデミー賞®視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』も手がけた白組のVFXアーティスト、佐藤昭一郎さん。26歳と同じ年の2人の出会いについてうかがえますか?
西山 高校のとき、SF映画を作りたくて、CGが得意な人をインターネットで探したのがきっかけです。検索で佐藤君が上がってきて、彼にDMを送ったら、ものの数分で「やります」と返信をもらって以来の付き合いです。当初はお互い名前も顔もわからないまま、SNSのダイレクトメッセージ(DM)だけでやり取りをしていて、初めて会ったのは2年ぐらい経ってから。それまではずっとメッセージだけで映画を作っていました。
佐藤 もらったDMには、「今、高校生で、自主制作で映画を作っています。世界に行きたいです」と書いてあって、すごく生意気で面白いやつが来たと(笑)。ちょっとやってみようかと返信して作り始めました。
オンライン上でのやり取りで、西山さんが作りたいビジュアルを最初から共有できていたんですか?
佐藤 西山君は洋画のSFやホラーが好きなので、その作品のアート性のある画作りや構図を共有しているので、それらも参考にしながら、ビジュアルのスクショや色味をやり取りして進めました。今はこだわりも含めて、西山テイストがわかってきたように思います。当時、自主制作界隈のコラボレーションは、リアルよりもネットのほうが多く、作りたい人もたくさんいたし、そこで知り合って作品作りをすることもいまより頻繁にあったんです。今は声をかけるのを躊躇してしまいますが。
西山 躊躇するのは、インターネットの在り方が変わって来たからです。当時は、自分の作ったものを見てもらって、「いいね」をもらったり、面白い映画を共有するだけのプリミティブな世界でしたが、今は匿名性も高く、コピペみたいなDMも多くて、少し目立つと叩かれるし、「えー!」と思うようなバッシングも多い。無鉄砲に佐藤君に声をかけることができた時代で良かったなと思います。
その後の2人はどんな経歴を辿られて現在のポジションに?
佐藤 僕は、小学生のときに山崎貴監督の作品でCGに興味を持ち、中学生からBlenderを使って独学でCGでの映像制作を始めました。高校で西山君と知り合い、卒業後はCGの専門学校に入りますが、一緒に自主制作を続けていました。SNSに投稿した作品をきっかけに、白組に入社し、『ゴジラ-1.0』にも参加しています。
西山 佐藤君は、授賞式を見ていなかったので、白組が『ゴジラ-1.0』で第96 回アカデミー賞®視覚効果賞を受賞したと伝えたのは僕です。
佐藤 (笑)。
西山 僕は、高校卒業後、留学ではなく英語の映画を作るため、「ここで作品を作るまで帰らない」という覚悟のもと渡英したんです。野宿から始め、これは想定と違うぞと思いながら、とりあえずクオリティ面でも納得いく映画を1本完成させました。大きな気づきとなったのは、英国には自分の文化的バックグラウンドがないということ。どれだけ英語で映画を作っても、その地に住み、その言語を使ってきた人たちには敵わない。ならば日本で、世界に発信する作品を作ろうと思い、2019年に帰国し、以来、日本で活動しています。最近、海外の映画祭に参加させてもらったのですが、観客のリアクションを目の当たりにすると、海の向こうにも自分の作品を見てくれる人がいることを実感します。今後それをどれくらい増やせるか、まずは国内のお客さんなんですが、もっと多くの観客に届く映画を作ろうと思いました。
英国にいた間も、佐藤君とは時差のある中、リモートで連絡を取り合って、映画を作っていました。帰国後も2人でアイデア出し合いながら縦型映画を作っています。もともとオンライン上で作っていたので、自主制作の進め方に変化はありませんでした。もしかすると今の世代の新しい作り方なのかもしれません。
佐藤 中学からやっていたので、専門学校で新たに学ぶことがあまりなく、家に帰ったらすぐに西山君の映画の作業を始めて、土日も一緒に作業していました。
西山 専門学校時代の佐藤君は、先生の代わりに教えたり、先生に対して教えたり(笑)。でも入学してCGを学びたい人たちの輪に入ったことで、社交性みたいなものを身に着けたように思います。知り合った頃は、はいといいえしか言わない、ベータ版のChatGPTみたいでしたから(笑)。
『インフルエンサーゴースト』制作の経緯をお聞かせください。
西山 もともと一緒に『スマホラー!』という縦型ホラー短編映画を作っていて、これをプロデューサーの疋田華恋さんがYouTubeで見て、僕らに連絡をくれたのがきっかけです。ホラーを東宝さんで作れるので、スケール感の大きな映画にしたいと思っていて、それはフル3DCGのクリーチャーが出てくる映画だなと(笑)。GEMSTONEという場所自体がそういうことに挑む場でもあったので、クリーチャーホラーというなじみのないジャンルにトライしました。
力のあるインフルエンサー集団が、火災で命を落とす衝撃的な事件が発生し、偶然居合わせた店舗の従業員・麻理(西野七瀬)が、 SNS で犯人扱いされ、身に覚えのない罪で炎上してしまうという物語。いつ自分に起こってもおかしくない怖さがあります。
佐藤 クリーチャーが出てくる作品はあまりやったことがなかったのと、短期間だったこともあり、カメラワークが激しいと合成が難しそうだったので、撮影段階から自分が入って、撮影スタッフとやり取りしながら、進めました。
西山 今回、佐藤君にはVFXディレクターとして入ってもらいました。僕は、彼が良しとするものは絶対だと思っているので、そうできる環境を作りました。
SNSでの炎上をクリーチャーホラーとして描くときに、怖さをVFXでどう表現しようと思われましたか。
西山 ホラーには、ゾクゾクする怖さと、ワクワクする怖さがあると思うんです。『呪怨』や『リング』のジャパニーズホラーはゾクゾク。僕が好きな多くの洋画のホラーはワクワク。思いも寄らないものが出てきたり、主人公とクリーチャーの対決はどうなるんだろうというワクワクです。本作におけるSNSの怖さも、心理にワクワクする怖さだと思うんです。また、佐藤君が手掛けたクリーチャーのアニメーションの動物的なモンスター感がすごく良くて。俗っぽい言い方をするとゾンビとの戦いは怖いけど、どう出てくるかワクワクしてしまうホラーゲームみたいなんです。ジャパニーズホラー的な表現とは違うアプローチを試みた映画なのは間違いありません。
佐藤 CGチックだと怖さが半減して没入感がなくなるので、クリーチャーのCG担当の方にもリアルな質感にしてほしいとお願いしました。インフルエンサーが燃えて焦げ付いたすすの痛々しさをリアルにしてほしいと発注して、生々しい実在感のあるクリーチャーを目指しました。リアルな動きが好きなので、手の揺れ、背中の肉の塊の揺れに重さが感じられるようこだわりました。
西山 このクリーチャーは、輝きを求めて集まるインフルエンサーを内包した、シニカルなモンスターなので、眩しい人という意味のダズラー(Dazzler)という単語から、「ダズラ」と命名しました。
佐藤 撮影に入る前の段階で、僕が仮で作ったモデルを3D映像にしたプレヴィズという映像を西野さんやスタッフに見てもらい、カメラワークや演技を確認してもらって撮影しました。
西山 実は、このプレヴィズの映像を、やはり高校の自主制作時代からずっと音楽をやってくれている堀本陸さんに渡して、仮で曲を入れてもらいました。初めて連絡した当時は、堀本さんは大阪音大に行っていて、それ以来ずっと一緒にやっています。ホラーの怖さは音楽の果たす役割が大きいので、クリーチャーバトルシークエンスの曲を書き下ろしてもらって、それをプレヴィズに入れて皆さんに見せました。それを観ると、ほとんど完成品と変わらない感情になれる。音楽表現が作る空気には、役者から何かを引きだす効果もあったように思います。
お二人が考える「これからの映画」、あるいは「新しいエンタメ」とは何だと思いますか?
西山 めちゃめちゃおこがましいんですが、「映画館で観たい」ではなく、「映画館に行かなきゃいけない」映画を作ることかなと思っています。「映画館で観たい」では通り過ぎられてしまう。映画館に行かなきゃいけない体験を作る。『ゴジラ-1.0』が成功したのもそれだと思うんです。それが今の時代に映画館で見なきゃいけない理由、新しいエンタメなのだと。
佐藤 音も、映像も、音楽も、これなら家でいいじゃんとならないよう、映画館でしか体験できない、より洗練された映画を作ることだと思っています。
この作品をどんな方に観てもらいたいと思いますか?
西山 スマホを持っている方全員(笑)。Z世代や、もっと若い10代のデジタルテクノロジーネイティブな人たちが見ると、テクノロジーとの向き合い方が少し変わるのかなと思います。この作品はいわゆるホラーとは違うので、これまでそのホラーを見てこなかった人、ホラーは“Not for Me”という方、初めて劇場でちゃんとホラーを観る人にも観てもらいたいと思います。
佐藤 いちCGスタッフなので大きなことは言えませんが、CG映像も楽しんでほしいです。今はVFX のブレイクダウンというか、一般の人もCGや映像のすごさがわかるようになった時代だと思うんです。『ゴジラ-1.0』もそうですが、映像好きな人にも刺さるといいですね。